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経理の月次作業 (資金繰り・仕訳・監査)

作成日: 更新日: 所要時間の目安: 30 分

経理の​月次作業は​ 3 つです。​資金繰り表は、​販売・​購買・​経費の​アプリに​ある​入金と​支払から​ 12 か月先までを​月ごとに​作り、​一覧で​残高が​マイナスに​なる​月を​確かめます。​仕訳は、​経費申請の​承認の​あとに​できるので、​月の​締めに​「仕訳を​書き出す」で​期間を​選んで​ CSV で​保存します。​監査に​出す証憑は、​書類の​詳細画面の​「書類の​つながり」で​そろえ、​「証憑一式​ PDF」で​ 1 つの​ PDF に​まとめます。

このページで分かること

  • 資金繰り表で、12 か月先までの入金・出金と、残高がマイナスになる月を確かめる
  • 承認のあとにできた仕訳を、期間を選んで CSV で書き出す
  • 書類のつながりで証憑をそろえ、1 つの PDF にして案件の合計を残す

手順

画面は実際の PRING プラグイン (v6) を動かして撮ったものです (データは架空、周りの kintone 画面は簡略化しています)。表示はお使いの kintone とプラグインのバージョンによって一部異なります。

  1. 1. 資金繰り: 資金繰り表を​新しくする​ ​(経理)

    アプリは​「資金繰り表」。​一覧の​上の​「資金繰り表を​更新」を​押すと、​販売・​購買・​経費・​財務の​アプリを​読み、​その​場で​作り直します。​トークンは​要りません。​管理者が​財務タブの​「1. 毎朝の​自動更新 ​(任意)」に​トークンを​登録していれば、​毎朝​ 04:00 ​(日本時間) に​自動で​更新されます。​最初の​月の​「期首残高」だけは、​今の​預金残高を​手で​入れて​保存します。​2 か​月目からは、​前の​月の​期末残高が​入ります。

  2. 2. 資金繰り: 資金繰り表の​一覧を​読む​ ​(経理)

    一覧には、​1 か​月 1 レコードで、​年月・​期首残高・​売上入金・​仕入支払・​経費支払・​給与・​社会保険・​源泉所得税・​調整が​並びます。​売上入金は​債権管理と​販売請求書の​まだ​入金されていない​額、​仕入支払は​債務管理と​請求書の​まだ​支​払っていない​額、​経費支払は​立替経費一覧の​まだ​精算していない​額です。​給与などは​給与支払、​借入や​返済などは​入出金調整の​アプリの​金額です。

    資金繰り表の一覧。年月・期首残高・売上入金・仕入支払・経費支払・給与・社会保険・源泉所得税・調整 (入金)・調整 (出金) の列が並び、期首残高がマイナスの月がある
    資金繰り表の一覧。1 行が 1 か月です
  3. 3. 資金繰り: 残高が​マイナスに​なる​月を​確かめる​ ​(経理)

    一覧で、​期首残高と​期末残高が​マイナスに​なっている​月を​探します。​期末残高が​マイナスの​月には​「資金不足」と​出て、​一覧​「資金不足の​月」に​並びます。​借入や​返済など、​販売・​購買・​経費の​アプリに​無い​入出金を​決めたら、​入出金調整に​日付・入金か​出金・金額を​入れて、​もう​一度​更新します。

  4. 4. 仕訳: 勘定科目を​確定して​承認する​ ​(承認者)

    アプリは​「経費申請」。​承認者は​詳細画面で​「勘定科目を​判定」を​押し、​各行の​提案と​確定科目を​確かめます。​確定科目が​空の​行や​直したい​行は、​編集画面で​同じ​ボタンから​確定科目を​入れて​保存し、​承認の​アクションを​押します。​確定科目が​空の​行が​あると、​承認は​止まります。​ルールで​決まらない​行は、​AI に​任せるなら​「AI に​聞く」で​提案を​受けられます。

  5. 5. 仕訳: 承認の​あとに​仕訳が​できる​ ​(自動)

    経費申請が​「承認が​済んだ​状態」​(初期値は​「承認済」) に​進むと、​PRING が​科目判定の​履歴と​仕訳を​書きます。​仕訳は​明細 1 行ごとに​ 1 件 ​(税を​ 2 行に​する​設定では、​税額が​ある​明細は​ 2 件) で、​借方は​確定科目、​貸方は​支払方法で​決まります。​同じ​申請番号の​仕訳は、​承認し直すと​置き換わり、​重ねては​増えません。​人が​する​ことは​ありません。

    仕訳アプリの一覧。経費申請 DEMO-EX-03 の明細 1 行から、日付 2026-10-08、借方 会議費 32000 (課税仕入 10%)、貸方 未払金 32000、税額 2909 の仕訳が 1 行できている
    経費申請が承認済になると、明細ごとに仕訳が自動で 1 行できます
  6. 6. 仕訳: 期間を​選んで​ CSV を​書き出す​ ​(経理)

    経費申請の​一覧画面の​上の​「仕訳を​書き出す」を​押し、​「から」​「まで」の​日付を​選んで​「書き出す」を​押すと、​その​期間の​仕訳が​ CSV で​保存されます。​初期値は​今月 1 日から​今日です。​期間は​仕訳の​日付 ​(明細の​利用日。​空なら​承認した​日) で​選びます。​1 件の​申請だけなら、​詳細画面の​上の​「仕訳を​書き出す​ ​(CSV)」を​押します。

  7. 7. 監査: 書類の​つながりを​開いて、​証憑一式​ PDF を​出す​ ​(経理)

    アプリは​案件の​どの​書類でも​構いません​ ​(例: 債務管理)。​詳細画面の​「書類の​つながり」を​押すと、​上に​案件番号・​件名・​請求の​合計・支払済の​合計・未払いの​合計、​下に​段ごとの​書類が​並びます。​欠けや​照合の​結果を​確かめ、​「証憑一式​ PDF」を​押すと、​表紙 ​(案件の​情報と​書類の​一覧、​欠け、​SHA-256) に​続けて​各書類の​ PDF を​結合した​ 1 つの​ PDF が​ダウンロードされます。

    債務管理 DEMO-AP-03 から開いた「書類のつながり」。上に案件番号 DEMO-RQ-01、件名、請求の合計 1,650,000、支払済の合計 0、未払いの合計 1,650,000。下に購買依頼・購買稟議・購買契約・発注書・納品書の段が並び、各行に番号・ファイル・版・承認者・日付・状態・金額・照合
    書類のつながり。案件の書類が、依頼から順に段ごとに並びます
  8. 8. 監査: 案件まとめに​保存して、​一覧で​見渡す​ ​(経理)

    同じ​画面の​「案件まとめに​保存」を​押すと、​案件番号・​件名・​合計・​欠けが​案件まとめアプリ ​(購買は​購買管理) に​書かれます。​購買管理の​一覧で、​案件ごとの​未払いの​合計・支払済の​合計を​見渡せます。​監査に​出す案件ごとに、​その​案件の​書類の​詳細画面の​「書類の​つながり」から​証憑​一式​ PDF を​出します。

    購買管理の一覧。DEMO-RQ-01 から DEMO-RQ-03 の 3 案件が並び、案件番号・件名・取引先・未払いの合計・支払済の合計・照合「すべて一致」・最終更新の列
    購買管理の一覧。案件ごとの合計を 1 画面で見られます

資金繰りを​見る

販売・​購買・​経費の​アプリに​ある、​これからの​入金と​支払から、​12 か月先までを​月ごとに​作る​表です ​(手順は​上の​ 1〜3)。​人が​入れるのは​最初の​月の​「期首残高」だけです。

ステップ 使うアプリ 人がすること 自動で入ること AI に任せるなら
1 資金繰り表 「資金繰り表を更新」を押す、最初の月の期首残高 月ごとの入金・出金・差引・期末残高、2 か月目からの期首残高 なし
2 資金繰り表 一覧を読む 販売・購買・経費・給与支払・入出金調整のアプリからの数字 なし
3 資金繰り表・入出金調整 マイナスの月を確かめる、借入などを入出金調整に入れる 期末残高がマイナスの月の「資金不足」 なし
  • 毎朝の自動更新は AI ではないので、Gemini のキーは要りません。「確定」にチェックした月は、自動では書き換わりません。
  • 資金繰り表の数字は、お客様の kintone の資金繰り表アプリに保存されます。

月次の​仕訳を​出す

仕訳は、​経費申請の​承認が​済むと​できます。​借方は​確定科目、​貸方は​支払方法で​決まります。​月の​締めには、​経費申請の​一覧の​「仕訳を​書き出す」で​月初から​月末を​選び、​CSV で​保存します​ ​(手順は​上の​ 4〜6)。

ステップ 使うアプリ 人がすること 自動で入ること AI に任せるなら
1 経費申請 確定科目を確かめて承認 ルールで決まる科目の提案 ルールで決まらない行の科目を提案 (確定は承認者)
2 科目判定の履歴・仕訳 なし 明細 1 行ごとの履歴と仕訳 (借方は確定科目、貸方は支払方法から) なし
3 経費申請 (一覧) 期間を選んで書き出す その期間の仕訳の CSV なし
  • AI の提案は、管理者が「AI 設定」タブにお客様の Gemini API キーを登録しているときに使えます。AI は提案するだけで、確定と保存は人がします。AI の提案は税務のアドバイスではありません。
  • 勘定科目・履歴・仕訳は、お客様の kintone アプリに保存されます。

証憑を​そろえて​監査に​出す

監査に​出す証憑は、​案件の​書類の​詳細画面の​「書類の​つながり」で​そろえます。​依頼から​支払までの​書類が​段ごとに​並び、​番号・​ファイル・​版・​承認者・​日付・​状態・​金額・​照合の​結果と、​欠けている​書類が​ 1 画面で​わかります​ ​(手順は​上の​ 7〜8)。

ステップ 使うアプリ 人がすること 自動で入ること AI に任せるなら
1 案件の書類 (例: 債務管理) 「書類のつながり」を開いて確かめ、「証憑一式 PDF」を押す 段ごとの書類、合計、欠け、SHA-256 の照合、表紙つきの PDF なし
2 購買管理・経費管理・販売管理 「案件まとめに保存」を押し、一覧で見渡す 案件番号・件名・合計・欠け なし
  • 業務アプリセットで作ったアプリは、設定なしで「書類のつながり」が出ます。照合の結果を出すには、管理者がファイルログアプリを作っておきます。
  • 案件まとめは、お客様の kintone アプリに保存されます。証憑一式 PDF はダウンロードして、お客様側で保管します。

うまく​いかない​とき

症状・画面の文言 原因 直し方
「資金繰り表を更新」が押せない。「設定画面の「財務」で財務セットを作ると押せます」と出る 資金繰り表のアプリがまだありません 管理者に、設定画面の「財務」で財務セットを作ってもらいます
期末残高がマイナスの月に「資金不足」と出る その月の期末残高がマイナスです 借入や返済など、販売・購買・経費のアプリに無い入出金は、入出金調整に日付・入金か出金・金額を入れて、もう一度更新します
手で直した数字が、更新で書き換わる 更新のたびに、PRING が書く数字で上書きされます 残したい月は「確定」にチェックを入れます。アプリに無い入出金は入出金調整に入れます
承認が進まない 確定科目が空の行があります 編集画面で「勘定科目を判定」から確定科目を入れて保存し、もう一度承認します
「仕訳を書き出す」が使えない 仕訳アプリを見る権限がありません 管理者に、財務セットのアプリを見る権限を確かめてもらいます
承認したのに仕訳が作られない 財務タブの「承認が済んだ状態の名前」と違う状態に進んだか、承認した人に科目判定の履歴と仕訳へレコードを追加・削除する権限がありません 管理者に設定と権限を確かめてもらいます
照合の結果が「不一致」「未記録」になる 不一致は、同じファイル名の記録はあるが SHA-256 がどれとも違う状態。未記録は、PRING を通さずに添付されたファイルです 添付したファイルとファイルログアプリの記録を確かめます
照合の結果が出ない ファイルの取得に失敗した (権限・削除) か、ファイルログアプリを設定していません 権限とファイルを確かめ、管理者にファイルログアプリを作ってもらいます
契約の段が欠けに入らず「購買契約なし (購買稟議で「なし」を選択)」と出る 購買稟議や販売見積の「契約」で「なし」を選んだ案件です 欠けではないので、そのままで構いません

関連​ページ

よく​ある​質問

銀行の残高とつながりますか?

つながりません。資金繰り表は、kintone のアプリにある入金と支払の期日から作る見込みです。給与・社会保険・源泉所得税は金額を入れるだけで、計算はしません。

資金繰り表の数字を手で直してもよいですか?

更新のたびに、PRING が書く数字で上書きされます。手で決めた数字を残したい月は「確定」にチェックを入れます。販売・購買・経費のアプリに無い入出金は、入出金調整に入れると、更新しても消えません。

「資金繰り表を更新」が押せません。

資金繰り表のアプリがまだ無いときは、「設定画面の「財務」で財務セットを作ると押せます」と出ます。管理者に財務セットを作ってもらってください。

「仕訳を書き出す」が使えません。

書き出すには、仕訳アプリを見る権限が要ります。管理者に、財務セットのアプリを見る権限を確かめてもらってください。

承認したのに、仕訳が作られません。

仕訳が作られるのは、財務タブの「承認が済んだ状態の名前」と同じ名前の状態に進んだときです。承認した人が科目判定の履歴と仕訳にレコードを追加・削除できる権限を持っていないときも、承認は進みますが、仕訳は作られません。管理者に設定を確かめてもらってください。

CSV はどんな形ですか?

UTF-8 (BOM 付き) で、1 行目が見出しです。列は、日付・借方科目・借方税区分・借方金額・貸方科目・貸方税区分・貸方金額・摘要・申請番号の 9 つです。見出しは、画面の言語にかかわらず日本語です。

照合の結果が「不一致」「未記録」になる、または結果が出ません。

照合は、添付ファイルの SHA-256 をファイルログアプリの記録と比べます。不一致は、同じファイル名の記録はあるが SHA-256 がどれとも違う状態、未記録は PRING を通さずに添付されたファイルです。結果が出ないのは、ファイルの取得に失敗した (権限・削除) か、ファイルログアプリを設定していない状態です。

証憑一式 PDF はどこに保存されますか?

ダウンロードしたファイルを、お客様側で保管してください。PRING のサーバーには残りません。作成は監査ログ (操作「証憑一式出力」) に記録されます。1 冊は 30 MB・100 ファイルまでで、PDF と画像だけが入ります。xlsx など PDF 以外の書類は、表紙の一覧にファイル名と SHA-256 だけを載せます。

契約を飛ばした案件は、欠けになりますか?

なりません。購買稟議や販売見積の「契約」で「なし」を選んだ案件では、契約の段に「購買契約なし (購買稟議で「なし」を選択)」のように出て、欠けには入りません。

次の​一歩

  • 最初の設定 (アプリセットを作ってから使い始めるまで)PRING の設定画面で業務アプリセットを作り、接続の共有と承認の流れを確かめ、デモデータか 1 件の案件で動きを試すまでの手順。管理者がすることと、自動で用意されることを説明します。
  • 業務アプリセットを作る帳票の発行者 (自社情報) を入れてから、購買・経費・販売の 3 セットをボタン 1 つで作る手順。アプリ・入力欄・承認の流れ・帳票のひな形・書類のつながりまで用意され、止まっても「続きから作成」で再開できます。
  • 業務アプリセット作成後の1週間業務アプリセットの作成後に管理者がやることのチェックリスト。接続の確認、承認の流れと印影、帳票のひな形、ファイルログと書類のつながりを確かめ、購買 1 件を依頼から支払まで進める例を示します。

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